探偵社・興信所はどのような手法で浮気の証拠を取得するのか。
尾行(素行・行動)調査
調査対象者(夫・妻)の行動を追跡する基本の調査です。
尾行調査といっても、調査対象者によって車や自転車、飛行機等の移動手段が異なるため、難易度の高い調査方法と言えるでしょう。
尾行調査は夫・妻がいつどこで何をしていたかを詳細に知ることができるため、裁判等で有用な証拠が得られます。
しかし、尾行調査は予想以上に難しく、人通りの多い場所であれば、数メートルまで近づいて尾行をし、人通りが少なければ、10メートル以上離れた、もしくは反対車線から尾行を行うことになるため、調査対象を見失わない絶妙な位置をキープしなければなりません。やはり経験豊かなプロの探偵社に依頼した方が良いでしょう。
尾行調査の精度を上げるためには、依頼人自身も調査対象の普段の行動やしぐさ、服装を事前に調べ、探偵社に詳細に伝えておくことも大事です。
また、探偵社に「どのように尾行し、どのような手段で浮気の証拠を撮影しているのか」も事前に確認しておきましょう。
張り込み調査
調査対象者が建物(浮気相手の自宅、ラブホテル等)に入った際に、その付近に待機して、再び出てくるまで待ち続ける調査です。または、自宅や会社から出て来る調査対象者を待ち構える調査です。
周りから怪しまれずに、場合によっては日をまたいで調査を続行することもあるため、耐久力が必要な調査方法と言えるでしょう。
こちらも裁判において、浮気相手の自宅に長時間滞在していた証拠は有用なため、重要な調査といえます。
浮気をする夫・妻は浮気をする際になにかと理由をつけて帰りが遅くなると言い訳をすることが多いため、そのような情報も探偵社と共有することで、いつ頃に浮気相手の家を出るのかその連絡から逆算できます。より正確な調査が可能になるでしょう。
調査報告書
調査そのものではありませんが、探偵社・興信所に浮気調査を依頼する際に最も重要なものが調査報告書です。
調査報告書には、調査対象と浮気相手の行動履歴(日時・行き先・2人の様子など)や人物の特徴、写真などが記載されています。
裁判でも浮気の事実を示す証拠として提出できるものなので、慰謝料請求などを行ううえで強力な効力があります。
もし慰謝料請求の裁判になった場合は、裁判所が認めるだけの確固たる証拠が必要になります。調査対象者の顔や浮気現場、時間などを記録するためにも探偵事務所に依頼しましょう。
調査報告書がずさんな探偵社・興信所に依頼をしてしまうと、たとえ浮気の証拠が取れたとしてもその効果を十分に発揮できない場合があるため、探偵社・興信所に依頼をする前に報告書について確認をしておきましょう。