浮気・不倫に対する慰謝料とは?
浮気(不貞行為)の慰謝料とは、浮気をしたことによって夫婦関係が破たんした場合や、その配偶者が精神的に受けた被害に対し、それを金銭にて換算して損害を補うものを「慰謝料」と呼んでいます。
浮気といっても、人によってどこから浮気かについては個人差があると思います。裁判になった場合にどこから浮気として認められるかは「肉体関係の有無」が重要な要件になります。
浮気の慰謝料を請求する場合には、請求側はこの「肉体関係」があったことを証明しなくてはなりません。
肉体関係があったと判断される行為として
- ラブホテルに行った
- 旅行に行き、同じ部屋に宿泊した
- 浮気相手の部屋に長時間滞在をした
これらの証拠は「肉体関係があった」と判断される可能性が高いです。
意外かもしれませんが
- キスや抱きしめあっていた
- 2人でデートをした
- LINEや電話で連絡をとっていた
これらの証拠では「肉体関係があった」と判断される可能性は低いです。
慰謝料を回収する方法は
① 裁判をする
強制力があり、白黒はっきりさせることができるが、時間が長期間にわたり、加えて弁護士費用等が必要になる。
② 示談交渉
早期に解決できる可能性があるが、当事者間では冷静に話し合いができない場合もあり、問題が解決しないこともある。
③ 調停
調停委員会が間に入るため、示談よりは冷静に話合いをすることが可能だが、本人が出頭する必要があるため、会社を休む必要性がある。
の3つが主な方法です。
慰謝料の金額の相場は?
一般的に浮気の慰謝料の相場は50万円から300万円と言われています。
慰謝料の金額に差があるのは、その人の環境によって相場が異なるためです。子供の有無や婚姻期間、浮気をしていた期間や頻度、もちろん配偶者の経済状況によっても変動します。
特に婚姻期間の長短については大きな要素として考えられているようです。
ただし慰謝料の金額に決まった計算式は存在しないため、あくまで自分の状況と照らし合わせ、どのくらいの金額が妥当かを判断する程度にとどめておきましょう。
また、個人間の話合いでは、慰謝料額についてお互い譲らず、長引いたり、揉めてトラブルに発展することが非常に多いです。
慰謝料を確実に受け取るためには、裁判を起こす、もしくは弁護士に依頼することが最適です。